2.環境の激減
環境の激減と経営の関係について、もう少し考えてみましょう。
そもそも論ですが、人間のエネルギーって無尽蔵ではないのです。困難な状況
に、根性で立ち向かうのって、昔の価値観ならありなのですが、経済が伸びて
いて、追い風のときはそれで続くのです。
しかし、伸びていない時期に、自分のエネルギーだけで続けることはできない
のです。下り坂なのに、自分の力で上向きにする?
エネルギーが枯渇するか、うつになってしまいます。または、事業が破綻して
しまいます。
友人に、「倒産間近の会社の社長は、例外無く鬱になる」と断言する社長がい
ますが、例外はともかく、昔味わうことのなかった逆風が、普通に吹いている
のが、90年代以降です。
当然のことながら、コロナ禍も人口減も逆風ですが、この数年は、アベノミク
スで、その逆風が隠れていました。
エコノミストの中には、「景気は良く、失業者が減っているので、これでいい
んだ」と言う方もいます。しかし、中小企業の経営者は、一部を除いて、恩恵
を受けている気がしないでしょう。
経済政策でリカバリーできると考えてはいますが、それにしても、人口減、コ
ロナ禍、低欲望社会、そして、「毎年定期的に起こる自然災害」で、経営を営
む地盤自体が揺らいでいるのです。
私自身も、経営計画を考えるときに、これらの負の状況を、あらかじめ想定し
ないと、運営はできません。そして、クライアントにも、嫌われるかもしれな
いほど、言っています。
では、その時代に生き残る、あるいは困難を凌駕して、大きく伸ばす企業や社
長はどうしたらいいのでしょうか。
打つ手は無いのでしょうか。
あります。次に、その打ち手を少しずつご紹介しましょう。
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