2020-10-25
2.経済シュリンク時代の数字力②
数字を大雑把に掴むことができる社長とは、どういう人たちでしょうか。
いまの時点で、ぴんと来ている方は、かなり数字センスがある方でしょう。と
いうのも、大雑把に掴む習慣があるので、ピンときているのでしょうから。
「大雑把」とは、大事なところだけ掴んで、どうでもいいところは、あっさり
切り捨てることです。
もっというと、細かいことができない人ほど、大雑把に掴むことになり、経営
ではそれでまずは大丈夫なのです。
企業融資の審査をやっている方々と長年交流しています。その方々がど
のような思考をしているか、観察していて分かったのが、彼らはプロフェッシ
ョナルという立場にいながら、細かいことは捨てて、大雑把に掴むことからは
じめ、細かいことは、後回しにしている事実です。
「決算書を読もう」という書籍が溢れています。それで読めるようになった人
が、どれほどいますか?
細かい無味乾燥な話か、ピントのズレた大まかな話が多いはずです(全てとは
言いません)。
商売の現実と結びついた血の出る決算書のストーリーを説明している話は、そ
う多くないはずです。理由は、その本は売れないから、です。
今までは、そのぐらいの適当な数字センスで、経済を泳ぐことはできました。
これからはそうなりません。厳しい経営判断を求められ、数字を考えないとい
けない事態が大幅に増えるからです。
「本質的」な「大雑把」な数字センスを持たないといけなくなったのです。
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