2020-10-25
3.経済シュリンク時代の数字力③
今更ながらですが、このやるべき事が多い時代において、細かい数字を見てい
くことは、社長には必要ありません。
全ての数字を掴む必要は無いのです。数字に関しては、先程述べたように、プ
ロですら細かい数字は、2つあるステップの中で2番目に確認しています。
大まかな数字の傾向を掴むだけで、ピンポイントで大事なところを把握する。
それが数字センスなのです。
経理の経験の長い方に数字センスをつける仕事をしたことがあります。2つのパターンがあり、1つ目のパターンは、数字の細かいところを何でも知りたがり、大事なところと、大事でないところを並列に扱う方々。
この方々には、大事な部分を先につかみ、その後、細かい部分や、大事ではな
いところだが今回は数字が大きいところを検討する、という方程式を身に着け
させるのに、時間がかかりました。
何度もトレーニングして、ようやく身につけてもらった記憶があります。
2つ目のパターンは、「経理として、このまま数字の集計や書類の処理を期限
まで行う仕事だけでいいのか」と問題意識を持っているパターンの方々です。
この方々は、問題意識を持っているだけに、習得が早いのです。
「経理とは、経営管理というのがそもそもの意味」と説明します。
すると、数字の大事なところから把握して、改善に着手するほうが良いのです
が、2つ目のパターンの方々は、ずっと早くそういう方向にいくようです。
数字は把握して、それで終わりではありません。その気についたところの改善
をどんどん提案して、実行していくのが、数字を把握する真の狙いです。
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