６．社長のコミュニケーション力

次に、優れた社長が持っている資質は、社員とのコミュニケーション力です。
これもある社長を例に取りましょう。その社長は、周りからの応援を得て、順
調に事業を伸ばしています。

大企業を作ったわけではありませんが、自分の身の丈にあった会社の大きさで
、安定的、かつ伸ばしております。拡大均衡というイメージです。
その社長に初めて会ったとき、１時間ほど話して、「うまくいった要因はなん
ですか」と聞きました。

その社長の答えは、私の想定していた答えとは違いました。

私は、その社長が、類まれなるコミュニケーション力を使い、取引先や従業員
を巻き込んで、応援され、成功していることに気づきました。しかし、当の本
人は、自分の飛び抜けた才能に気づいていませんでした。
あまりに自然すぎると、把握することもできない事例です。

ここで言いたいのは、才能に気づく気づかないということではなく、コミュニ
ケーション力があると、会社を飛躍させることができる、ということです。
そうです。成功している社長には、多かれ少なかれ、コミュニケーションとい
う問題がつきまとい、それをうまく使いこなすことで、上に行く行かないがは
っきり別れます。

とはいえ、この文章を読んでいる社長のほとんどは、コミュニケーションに自
信が無いでしょう。それどころか、毎日社員との意識のズレに悩み、どのよう
に社員と接して、会社の方針とすりあわせていくか、悩んでいることと思いま
す。

しかし、ご安心ください。
一昔前には、不可思議な人間の「才能」であるコミュニケーション力が、今は

、紙ベースで、あるいはタブレットで見ることができるようになりました。
そのデータをもとにすれば、接し方や声のかけ方をトレーニングするだけで、
あるいは、「禁句」や「使うべき言葉」が分かります。

そのデータとトレーニングで、悩みのもとになるコミュニケーション力が、大
幅に改善され、あなたの力となるのです。
少なくとも、足を引っ張ることはなくなるでしょう。