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強みで黒字を継続する
2020-10-25

9.資質に頼る限界②


長所が短所に変わるという、「切れすぎるナイフは、自分を傷つける」事例は
、ビジネスや私生活を問わず、溢れています。

ある社長は、非常にエネルギーに溢れ、仕事熱心で、部下の面倒見も良かった
。言うことなしの経営者と言われていました。

しかし、分析力に優れるがゆえに、組織が大きくなるにつれて、出店店舗の商
圏分析で、間違うようになりました。


その社長は、なんと現場に行かなくなっていたのです。現場が全てと言いたい
のではありません。地図やデータではわからない、現場に行かないと気づかな
い状況というのはあるのです。

しかし、「データが全て」「データ力を磨け」と言い切り、社内で檄を飛ばし
ていた当初は、そうは言っても、現実のチェックは怠らなかったのですが、得
意な分析力に溺れ、現場に行かなくなりました。
本当に「データが全て」になってしまったのです。

「またやり直せばいいや」とのんきなことを言っていましたが、投資の失敗は
、イコール赤字の垂れ流しになります。
失敗を連発すれば、その赤字幅は倍増します。赤字は、すなわち資金繰りの不
足になります。
分析力に優れていても、資金繰り力(数字センスの一つ)は、足りなかったの
です。それも大幅に。

これなど、長所が短所になり、もともとの短所と掛け算になり、レバレッジが
効いてしまった悪例でしょう。

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