１．仕事のときに、ビジネスのときに、あなたの「資質」を使っていますか？
私が、以前倒れ、入院した時に、ある夢を見ました。
その夢では、なんと自分が死にかけていて、今までの人生を振り返っていると
いうものでした。
死にかけている自分を上から見ている。これは何も臨死体験したということで
はなく、夢だと思っています。で、その夢の中で、自分は、果たして幸せだっ
たのだろうか、と自問しているのです。
「自分のやりたいことを、やってきたのだろうか」
「自分の得意なやりかたで、やってきたのだろうか」
「自分の人生は、充実していたのだろうか」
「自分の大事な人を、本当に大事にしてきたのだろうか」
「自分の周りの人のサポートをちゃんとしてきたのだろうか」
「与えられた才能を、全面開放して使い切ったのだろうか。悔いは無いのだろ
うか」
答えは、Noでした。夢の中で泣いてしまったのを覚えています。
自分のやりたいこと・自分の意見はどこからやってくるのでしょうか。自らの
興味やパッションからやってきます。
そして、自分の興味やパッションを実現するものは、何でしょうか。それは、
自らの中に眠っている資質です。
あなたの中に眠っている、あるい
は少しだけ目醒めている資質は、あなたの経
験と知識で、才能や強みに化けます。
そして、あなたのやりたいことを強力にサポートしてくれます。
その強みの存在が、自分の中にあることに薄々気づいている人は、「自分の意
見」をないがしろにはしません。
考えてみてください。人類全体が強みを使ったら、可能性に満ちた暮らしやす
い世の中になると思いませんか。
学生なら、進路や就職で、自らと深く対話し、その中から資質そして強みを見
出し、将来に展望が湧きませんか。
ビジネスの世界なら、社員採用、評価、仕事の支持、仕事の支持の受け方、戦
略、方向性など、全て媒介が、「強み」を基準に行われれば、社の中は、足の
引っ張り合いではなく、可能性を追求した広がりと豊かさに満ちた世の中にな
りませんか。
そして、私は、ずっとお金の世界にいるので、こう思うのですが、強みを使っ
たほうが、ずっと早く楽に、お金を稼げますし、キャッチュリッチになりませ
んか。
また、不況期にも、倒産を防ぐためにも、強みは使えますし、利益をずっとた
やすく生むことができませんか。
銀行交渉でも使えるでしょうし、投資家にプレゼンするときでも、有効だと思
いませんか。
私は、現実問題として、世の中のビジネスが、強みをベースに行われると、あ
るいは、強みを意識するだけでも、経済成長が後押しされ、あるいは底支えさ
れ、数％のインフレ目標を達成できるのではないか、と思ってます。
インフレ目標が達成できれば、経済が回り始め、失業率が低くなり、所得が上
がり、家庭でも消費の支出が行われるでしょう。その結果、教育に関する支出
も増え、それは善循環に繋がります。
つまり、個人的にも、ビジネス的にも、家計的にも、いいことづくめなのです
。
昔、ある心理学者は、「全ての悩みは対人コミュニケーションから出ている」
と喝破しましたが、
私は、「全ての後悔は、自分とのコミュニケーション、とりわけ強みの認識の
欠如から来ている」ということも、合わせて、話したいところです。
これから、資質、そして、資質を消化させた強みの、いろいろな説明をしてい
きます。
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