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強みで黒字を継続する
2020-10-25

10.資質に頼る限界③

さて、更に続きます。資質は、全てを物語るものではありません。

私の周りであった事例では、ある社員は、その資質の中に、達成する力が強く
、かつ、問題に対処すること、実直に仕事を継続することに長けていました。
およそ派手さは無く、どちらかというと地味な存在でした。
資質を考えたときに、普通の人間では、理解できない可能性を秘めていること
に気づいたのは、たまたまでした。

以前ご紹介したこともあるかと思います。その方は、ファッションのディスプ
レイや色合いの合わせ方が非常に上手で、センスがあったのです。
その方のそういう才能に気づいたのは、レジでラッピングをしていたときでし
た。見事に、商品を紙で包み、商品の買い物のグレードを何ランクも上げてい
たのです。

同じ紙を使っても、私は破いてばかり。私と比べてどころか、他の社員と比べ
ても違いが見て取れました。

その上司もそれに気づき、売り場のディスプレイのカラーコントールやレイア
ウトに関するアイディアを聞くようになり、最終的には、売り場のディスプレ
イを任され、存在感はピカイチになりました。
これなどは、資質を機械的に考えるより、それでカバーしきれない才能に気づ
くことの大事さを忘れてはいけないという事例でしょう。

つまり、決めつけるな、ということです。

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