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強みで黒字を継続する
2020-10-25

5.数字センスの身につけ方②

次に、「見る」ことで、情報処理をする方々に、数字センスを身に着けてもら
うやり方を説明します。

こういう「見る」力が強い方々、情報処理を「見る」ことで行っている方々は
、物事を「見ること」で、腹落ちします。

先の例で、現場に行って体験する、ということが「体を使って情報処理をする
方々にはいい」と、言いました。実は、これは、同時に「見る」という行為も
行っています。

「見る」ということは、高々と積み上がった在庫。例えば、物流センターに行
き、カップヌードルの過剰在庫が、高々と積み上がっているのを「見る」と
、「ああ、在庫が多いなあ」と理解する。あるいは、そのカップヌードルが
、「在庫のスペースからはみ出されて置いてある」と、「この物流センターは
、どうやって在庫を管理してるんだ!」と怒りながら理解できる。

私は、「見る」力も強いです。配属店舗の中で、データの表を見るとあまりピ
ンとこなかったマリンブーツの在庫量が、バックヤードに積み上がっているの
を見たときに「ああ、こんなに在庫が多いんだなあ」と納得しました。(その
後、在庫が崩れてきて、生き埋め状態になりました。この段階で、在庫の凄ま
じい多さを「体験」して、再度納得しました。)

さて、このように、「見る」ことで、数字を把握するタイプの方々は、人から
説明を聞いても納得できないです。書籍を読んでも分かりにくいです。「体験
する」タイプの方もそうです。

そこで、「見ること」「体験すること」が、数字の理解に必要なのです。

時々開催されていますが、「数字を経営経験で体験してみよう」というワーク
ショップは、「体験することで納得する方々」向けのものですし、「決算書を
形で理解しよう」ワークショップは、「見ることで納得する人々」向けのもの
です。
実際は、全ての知覚を使っているので、同時に行うことで納得しやすくなりま
す。

こう考えてみると、「勉強」では数字センスが身につかない事がおわかりいた
だけると思います。
同時に、叩き上げの経営者に数字センスをお持ちの方が多いのは、「見る」「
体験する」ことで、数字を理解しているので、身についているのです。

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